OLIVER WORKS

北海道出身、イラストを描いたり、文章を書いたり、音楽を作ったり、写真を撮ったりします。

オリバー滞在記 in ソウル ~出発編~

2月1日に韓国のソウルに渡り、あっという間に半月が過ぎようとしています。元気にやっていまーす!と言いたいところですが、一昨日からちょっと猛烈に体調を崩しまして、寝込んでました。なんでかなーと考えたら、たぶん新しい環境で目に映る全てのことを吸収しようと必死になりすぎて、脳と体が拒否反応を起こしたのだと思います。ここいらでいったん、この半月の事を振り返って、整理が必要かなと思い、書こう書こうと思いつつも先延ばしにしてしまっていたブログのペン?を取りました。

f:id:z00khunsapporo:20180213201550j:image

 2月1日は父と母が新千歳空港まで見送りに来てくれました。LCCジェジュ航空初搭乗。そして片道航空券で海外に行くのももちろん初めて。なんだか気分が良かったです。スーツケース1つで移住というスタイルに憧れていたので、別に荷物を送ったりせず全部スーツケースに詰めようと、友達からすごくデカくてダサいスーツケースを借りたのですが、LCCの格安チケットなので預け手荷物は15kgまで。荷物を入れていくと、すごくデカいからまだ中身スカスカなのに重い。いろんなものを諦めかなぐり捨て、家で測ってきた通りなんとかギリギリ15.00kgで、荷物を預けることが出来ました。手を振る父と母に見送られて、ゲートをくぐると遂に海外生活が始まるんだなあとゆう実感がじわりじわりと沸いてきます。既に役所で2月1日付けで海外転出届を提出しているので、今日時点でもう日本に住民票はないのです。行くからにはやるしかない。頑張ろう。そんな感じの出発でした。

 

飛行機に乗り込むと搭乗率は9割くらい。韓国人ばかりで、日本人は一人旅らしい女性がチラホラいる程度でした。僕が見る限りは仕事辞めて韓国に移住なう!ってゆう顔した中年男性はたぶん僕だけだったと思います。飛行機が滑走路まで移動してさあ離陸!となる直前に「預け手荷物にトラブルがあったので積み下ろしのため一旦戻ります」のアナウンスで空港の方に引き返します。おや?まさか自分の荷物だったらどうしよう?と不安がよぎります。地上作業員のおじさんが機内に入ってきて乗客の女性に何かを言って二人で飛行機を降りていきました。数秒前までの不安を一瞬で忘れ「は?超迷惑なんですけど」と、脳内でディスり出す僕。11:50出発予定が12:50頃、無事に離陸しました。ま、ソウルに1時間早く着こうが1時間遅く着こうが何の予定もないからいいんだけどね。

 

飛行機の中で母が持たせてくれたおにぎりを美味しくいただきながらあれこれ考える。ソウルという街で、外から日本を見てみたいし、ここが日本と似てるなーとかここが日本と違うなーとかいろいろ発見したい。サラリーマンの既定路線では出会わなかったであろう人と出会って、いろんな話をしてみたい。入国申請書の職業欄は「STUDENT」と書きました。せ…正式にはまだ入学してないけど入学許可出てるんだし…う…嘘ではないよ!

 

16:00仁川空港に到着。入管も「ワーホリVISA使うの?」「はい」で終了でした。荷物をピックアップして、機内に持ち込んだ重いバッグの中身をデカくてダサいスーツケースに移して、ホテルに向かいます。去年の旅行で残った韓国ウォンでバスチケットを購入。東大門行きの空港リムジンで明洞へ。ほぼ全員寝ているバスの車内で、爆音(携帯の最大音量くらい)で動画を見続ける中国人カップルがいたんですよ。正気かよ。

 

明洞でバスを降りて、スーツケースを押して仮の滞在先「Starria Hostel」へ。一回通り過ぎちゃって、え?ない?ってなりましたが、地図を見返してすぐたどり着けました。明洞なんて旅行で何度も来てるのにまるで土地勘がない。フロントでは中国人ぽい女性が一生懸命英語でシステムを説明してくれました。鍵のデポジット1万ウォン(1,000円)も、1万ウォン札がないから安くしてって言うと7千ウォン(700円)におまけしてくれました。優しい!中国人がみんなバスで最大音量で動画見るような人ばかりだなんて思っては決していけないなと思いました。部屋も綺麗で快適そう。

 f:id:z00khunsapporo:20180213201607j:image

ここで問題が発生。コンセントの形が違って、充電が出来ない。今まで旅行で韓国に来た時はなんとなく強引に無理矢理刺して充電してたんですが、無理矢理差し込みようがないくらい全然形が違う!パニック。

 

>>早送り>>

 

翌日2月2日は日本人がやっているソウルの不動産会社の方と物件を見に行きました。ソウルめちゃめちゃ寒いと思ってかなり覚悟して来たのですが、完全防寒のおかげでそんなに寒くなかったです。家を3件見せてもらいました。3月から通う学校まで交通の便が良く、予算40~50万ウォン(40,000~50,000円)で、綺麗なところをリクエストしていたのですが、見たところ3件ともなかなか良くて、1つ目が45万ウォン(45,000円)で外窓がついててベッドが広め。2つ目が40万ウォン(40,000円)で外窓なしベッド小さめ。3つ目が60万ウォン(60,000円)で個人洗濯機付きオシャレ物件。少し考えてからまた連絡しますと言って不動産屋の方と別れ、いったんホテルに戻ります。

f:id:z00khunsapporo:20180213201625j:image

喉が渇いたのでスーパーでトマトジュースを買って道端に座って飲む。住所不定無職の異邦人(30歳・男性)が道で果汁70%のトマトジュースを飲んでるのが客観的に見てアウトロー過ぎて愉快。地下の食堂で海苔巻きを買ってホテルに戻りました。1つめに見た45万ウォンの家にしようと思い、ラインで不動産屋に連絡。さっそく手続きを取ってもらい、明日の入居の時間などを確認しました。よし…疲れた…寝よう…。昼寝をして、たしかこの日の夜友達と会ってサムギョプサルを食べたような気がするけどちょっと記憶が確かじゃない。

 

>>早送り>>

 

翌日2月3日。朝ホテルをチェックアウトして、でかいスーツケースを引っ張っりながら地下鉄に乗って入居先の最寄り駅に向かいます。駅で不動産屋の方と合流。優しそうな管理人さんと改めて挨拶をして、契約書を書いて、部屋の使い方などの説明を受けて、15分くらいで入居手続きは終了。じゃ!って感じで不動産屋さんも帰って、あっという間に引っ越し完了です。

f:id:z00khunsapporo:20180213201637j:image

この家は、韓国の都市部に多くある「コシウォン」という施設で、もともとは韓国人の学生が受験や国家試験のために地方から上京して数カ月間滞在するために作られた、ホテルとアパートの中間のようなもの。最近は海外からの留学生や長期滞在者も多く利用しています。僕が選んだこのコシウォンは、月45万ウォン(45,000円)の家賃に、光熱費・水道代がすべて含まれていて、部屋には個人のシャワーブース・トイレ・冷蔵庫・テレビ・勉強机・棚・クローゼット・ベッドがついてます。共有のキッチンには常に炊いたご飯と、冷蔵庫にはキムチやジャム・チーズなどの簡単な食材・週に一度インスタントヌードルが補充され、調理器具・食器・調味料、あとはウォーターサーバーからミネラルウォーターとお湯、インスタントコーヒーも自由に使えます。3台の洗濯機が共有で、好きに洗濯をして部屋もしくは屋上で干します。駅から徒歩3分くらい。部屋はかなり狭いけど、十分な条件でした。あ、あとWi-Fiもギュンギュンです。

 

スーツケースの中のものを出して、棚やクローゼットに入れていくと、ぐっと自分の部屋っぽさが出てきます。あーいいところが見つかって良かったな。必要なものをメモに書き出して、駅前のダイソーへ。近くにダイソーがあるのも便利!シャワーサンダルや、ハンガー、歯磨き用のコップなど細々したものを買い込みます。

 

駅の反対側に向かって歩いてみると、大きいショッピングモールを発見。スタバやフードコート、地下には食材や生活用品がなんでも売ってるスーパーマーケットも入ってます。とりあえず布団を買わなくてはと思い、売り場のおばさんに拙い韓国語で「コシウォンに住んでるんですけど、暖かくて安い布団どれがいいですか?」と聞いておすすめしてくれた3万ウォン(3,000円)のバカ安い布団を購入。

 

夜はまた別の方向に歩いてみたら家の裏側に巨大な市場を発見!海苔巻きが2千ウォン(200円)で買えるー!これで韓国で飢え死にせずに済みそう。新居初日はそんな感じで過ごし、バカ安いのにやたら暖かい布団で眠りました。

 

>>早送り>>

 

ま、それから日々韓国語の勉強をしたり、友達と会ったり、散歩したり、ぶらっとショッピングモールに行ってみたりして過ごしておりました。

 

韓国の携帯番号も無事にゲット。もともと日本でSIMフリーのアイフォンを使っていたので、プリペイドSIMを購入しました。1年間有効な電話番号が200時間通話出来て5万ウォン(5,000円)、それと別に月500GBのデータ通信が8,800ウォン(880円)、さらにいろんなところで飛んでるWIFIが使えるようになるので、基本データ内で納めれば月1,300円くらいで携帯が使えます。お安い。

 

外国人登録も無事完了。在留カードの郵送到着待ちです。必要書類の中に「活動計画書」があって、ワーホリビザを申請した時英語で作成したものをそのままプリントアウトして持ってきていたのですが、よくよく調べると、外国人登録は韓国語じゃないとダメらしく、必死で英語を韓国語に訳しました。こんなことならビザ申請の時最初から韓国語で作ればよかった。ネットカフェみたいなところで打ち込んでプリントアウトをして、なんとか申請が出来ました。

 

そしてコンセントプラグ違う問題は、利用した不動産屋に相談したところ、日本に一時帰国しているスタッフに買ってきてもらいましょうか?と言っていただき、無事に変換プラグをゲットすることができました!そして半月ぶりにパソコンのスイッチを入れることが出来たので今日ブログを書き始めたわけです。携帯の充電は韓国の充電器を普通に買いました。

 

そんな感じで忙しくしていたところ、体調を崩しまして、一昨日は一日ずーっと寝てました。昨日は外国人登録の予約を事前にしていたので、フッラフラになりながらなんとか登録を済ませてきました。何も食べられず、異国で一人で体調を崩す悲惨さを痛感。今は少しずつ食欲も戻り、まだ少し頭が痛いですが、もう少し安静にしていればあと数日で元気になりそうです。

f:id:z00khunsapporo:20180213201656j:image

まずは体調をしっかり戻して、学校が始まるまであと1カ月くらいあるから、無理せずしっかりと有意義に過ごしていきます。落ちもなにもありませんが、それではまた!